事業所のサービス内容で判断する

介護事業所がどのような介護を行っているのかは、どこで決まってくるのでしょうか。当然、その事業所が対象にする利用者の種類や提供する介護内容で大きく変わります。

例えば、介護老人保健施設の場合は、要介護の高齢者に対して医療的ケアを主体とした介護が行われます。デイサービスの場合は、利用者を預かって利用者家族の社会生活をサポートするという視点での介護がメインになっています。このように、介護内容は事業所の種類によって大別され、その全体的内容に大差はありませんが、現場での細かい業務内容は同じ種類の事業所でも全く異なってきます。その違いは、管理職がどのような事業運営を行っているのかに大きく左右されます。

事業所のオーナーや親会社が業務内容を細かく指示する場合もありますが、それを遂行できる形で現場にアジャストさせるのは管理職の役割であり、さらに現場レベルでの介護方針やサービス内容も管理職が取り仕切って決めるのが一般的です。つまり、管理職の施策を見れば、その介護事業所の細かいサービス内容がわかるということになります。逆に、シフトや提供サービスを現場の人員が決めていて管理職の施策が見えないような事業所であれば注意が必要です。介護事業所としての業務内容が定まっておらず、十分なサービスが提供できていない可能性があるので。事前にそのような状況が伺えるようであれば、その介護事業所への就職や入所は避けた方が良いかもしれません。